歴史とご参拝のご案内

本堂

天台宗 北目山

賢聖院 二十三夜堂の歴史

藩政時代から現在に至るまで、街を見守り人々の心の拠り所として

 賢聖院は、北目町の「二十三夜堂」として地域の人々に古くから親しまれてきました。創建は延久元年(1069年)で、慶長5年(1600年)に伊達政宗公によって現在地に移建されました。仙台城下では、芭蕉の辻と並び高札場が置かれた重要な場所となっており、境内では富くじが行われたいへんな賑わいだったとの事です。

 ご本尊は得大勢至菩薩(とくだいせいしぼさつ)、関東以北唯一の午年生まれの守り本尊です。藩政時代に二度の火災で焼失しており、大正時代には5間(約9メートル)四方の本堂と周囲に回廊があり、山門は仁王門であるたいへん大きなお堂でした。しかし昭和20年7月の仙台空襲により消失し、北目町一帯も焦土と化しました。

 戦後の町の復興は賢聖院再建とともに始まりました。町内の人々の力で昭和22年に原町にあったお堂(明治34年建立)を移設し、お祭りも再開するなど、戦後の復興を果たしてまいりました。

 しかし、戦後77年、建立から120年の本堂の傷みが進み、本堂裏の庫裏も老朽化。お参りいただく皆様の安心安全を考え、令和4年(2022年)に耐震構造の本堂と庫裏に建て替え、室内納骨堂を新たに加え明るいコミュニテイスペースも併設いたしました。

 藩政期から現在に至るまで、街を見守り人々の心の拠り所として親しまれ歩んで参りました。

 新しい時代の賢聖院二十三夜堂を後世にもお繋ぎいただけます様、お願い申し上げます。

戦後から令和までの賢聖院二十三夜堂

戦後から令和までの賢聖院二十三夜堂

令和4年完成 賢聖院二十三夜堂 室内納骨堂メモワール仙台五橋

令和4年完成 賢聖院二十三夜堂

室内納骨堂 メモワール 仙台五橋



御本尊 得大勢至菩薩

〈 午年生まれの人々を守る守護本尊 

智慧の光ですべてを照らし、人々を迷いや苦しみから救ってくださいます。

(※智慧とは、物事の在り方を正しく見極める力・判断力を意味します)

午年生まれの人々を守る守護本尊

【ご利益】
智慧明瞭・開運招福・家内安全・除災招福

【ご縁日】
縁日は毎月23日
(※23日の夜、人々が集まりお祈りをしたことで二十三夜堂と呼びます)


ご参拝のご案内

〈 毎日10時~16時まで 

どなたでも建物内で参拝可能です。どうぞ御本尊を近くで感じてお祈りください。

お守り・御朱印もございます。

賢聖院二十三夜堂 本堂
賢聖院 二十三夜堂 ご参拝