賢聖院 二十三夜堂は【みちのく巡礼第23番札所】です。
みちのく巡礼とは、東日本大震災で大切な人を失くされた人のために、東北3県(宮城・岩手・福島)の寺院に「祈りの場(札所)」を創設し、巡礼の道を創ることを目指す活動です。宮城県の札所は33寺院あり、賢聖院二十三夜堂もそのひとつです。
東日本大震災犠牲者慰霊供養塔
六観音石幢
六観音とは、
正式には六観自在菩薩といいます。平安時代の中期に浄土思想や六道輪廻の思想が広まり、苦しみは観音菩薩を念ずることによってのがれることができるとして、六道に六体の観音様を配置されました。
天台宗では、
聖観音、千手観音、馬頭観音、十一面観音、不空羂索観音、如意輪観音であり、それぞれ地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天の六道の世界に配置されています。(真言では、不空羂索の代わりに准胝観音、配置も異なります。)
七夜待ちは、
六観音に月の化身である勢至菩薩を主尊に加え、十七日から二十三日の七日間、準じ観音を一夜ごとの尊として勤行供養する月待ちの講(月の出を拝む行事)を行います。
月の運行は、
朔から朔を一朔望月といい、二十九日半(正確には二十九日十二時間十八分)かけて一回りします。満月の十五夜を過ぎると月の出る時間が徐々に遅くなり、二十三夜(下弦の月)の月待ちの講は、夜中になります。
石幢とは、
寺院の須弥壇脇の細長い布製の幢幡が六組あわせた形が石造物になったといわれ、六角幢・六面石幢と呼ばれています。江戸時代になると六地蔵が彫られようになります。当院には、正徳二年(一七一二)十月二十四日に建立された六地蔵が山門右側に安置されています。
天台宗 北目山
賢聖院 二十三夜堂
〒980-0023
宮城県仙台市青葉区北目町7-11
TEL:022-722-0238